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永楽堂だより

位牌とは一体どういうもの?位牌の種類や選び方について詳しく解説

2024年07月01日
位牌とは一体どういうもの?位牌の種類や選び方について詳しく解説

位牌は、仏壇に祀るための木札のことで、故人の戒名などが書かれているものです。なんとなく存在は知っているものの、その役割や意味について理解しているという方は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、位牌とは一体どういったものなのかを、位牌の起源や役割について触れながらご紹介します。位牌の種類や選び方の注意もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

位牌とは一体どういうもの?

ここでは、位牌の起源や役割とあわせて、位牌とはどういったものなのかをご紹介します。

位牌とは?

位牌とは、故人の霊をお祀りするために作られるものです。木の札には、個人の戒名、亡くなった年と日付、俗名、享年が記されています。位牌は、その用途に合わせて2種類にわけられ、葬儀から四十九日までの間に用いる仮位牌と、四十九日以降に使用する本位牌があります。

仮位牌は白木でできていて、本位牌は漆塗りのものが多い傾向にあります。また、本位牌は、お寺の住職によって魂入れ(開眼供養)がおこなわれます。この魂入れをおこなうことで、単なる札だった位牌が、信仰や供養の対象となります。

位牌の起源について

位牌の起源は、漢の時代の中国にまでさかのぼります。その当時、儒教の教えとして、先祖の名前や官位を木の札に書いていたのがきっかけです。

その後、中国の儒教が日本に伝わり、鎌倉時代には位牌を祀る習慣が取り入れられます。さらに、江戸時代に入ると、一般の庶民も自宅に仏壇とセットで位牌を置く文化が広がりました。

位牌の役割

位牌は、故人の霊がこの世に戻ってきたときに宿る依代としての役割があります。また、仏壇は、故人の霊が戻ってきたときの仮の住まいとしての役割があります。このように、位牌は、仏壇とあわせてご本尊をお祀りするために欠かすことができないものです。

また、残された人にとっては、故人やご先祖様と向き合い、感謝の気持ちを伝えるために必要なものともいえるでしょう。

位牌の必要性について

実は、仏教の中でも位牌を作らない宗派も存在します。たとえば、浄土真宗では位牌のかわりに、過去帳や法名軸などがあるため、位牌は作りません。しかし、どうしても位牌で供養したいという場合には、お寺の住職に相談することで、位牌を作ることができる場合もあります。

また、戒名がない方、無宗教の方、お寺とつながりがない方であったとしても、希望があれば位牌を作ることができます。そういった場合には、名前を入れて作る俗名位牌が選ばれることが多い傾向があります。

位牌の種類について

位牌は、さまざまな素材でできたものが用意されており、それぞれ質感やデザインが大きく異なります。

塗位牌

塗位牌は、ヒノキや松などの木の札を、漆・合成漆・ウレタンなどで塗装したものを指します。装飾として、金箔や金粉が贅沢に使用された位牌や、貝殻の光沢面で装飾された位牌などもあります。高級感のあるデザインが大きな特徴です。

唐木位牌

唐木位牌とは、木材の札に透明の塗装をおこなった位牌です。唐木というのは、海外で産出される上質な木材のことです。素材としては、黒檀・紫檀・白檀などが使用されています。唐木位牌の特徴は、虫などの被害を受けにくく、丈夫である点が挙げられます。また、木目を生かした自然でシンプルなデザインから、幅広い人気を集めています。

モダン位牌

モダン位牌は、その名のとおり自由なデザインが特徴の位牌です。たとえば、ウォールナット材や、天然石、ガラスなどさまざまな素材が使用されています。洋風のインテリアにも合わせやすいことから、家具調仏壇と合わせて選ばれることが多くあります。

位牌を選ぶ際の注意

次に、位牌を選ぶ際の注意点をご紹介します。

本位牌に入れる文字に注意

本位牌に使用する文字は、現代風書体や旧字体、変体文字、標準書体、英数字などがあります。また、宗教のマークのような梵字を入れる場合もあるでしょう。書体を選ぶ際には、お寺としっかり相談した上で決めるようにしてください。とくに、梵字については、宗教によって使用方法が異なるため、注意が必要です。

適切なサイズの位牌を選ぶ

位牌を選ぶ際には、仏壇の大きさをしっかり考慮した上で選ぶことがポイントです。万が一、大きすぎる位牌を選んでしまった場合には、仏壇に収まりきらないということもあるため、注意が必要です。仏壇や御本尊とのバランスを考えた上で、適切なサイズを選ぶようにしましょう。

また、先祖の位牌があるという場合には、同じ大きさか少し小さめのものを選ぶようにしましょう。さらに、夫婦の位牌を並べる場合には、同じサイズにそろえるのが通例となっています。

まとめ

今回は、位牌について、その役割や種類について詳しくご紹介しました。位牌があることで、先祖や故人をいつでも身近に感じることが可能です。故人や遺族の考えや意思に基づいて、もっともよい形で位牌を準備することが大切です。

「株式会社永楽堂」では、仏壇や仏具などを販売しております。色々なサイズ・デザインの位牌も豊富にご用意しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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